川崎病患者数が大幅に減少

 2019~20年の2年間における川崎病患者の実態を調査した「第26回川崎病全国調査成績」が、日本川崎病研究センター川崎病全国調査担当グループで自治医科大学公衆衛生学教室教授の中村好一氏らによって公開された。川崎病患者数は1990年代半ばから継続的な増加傾向が見られたが、過去最高を記録した前回調査(2017~18年)と比べ、今回の調査では大幅に減少したことが特徴として挙げられる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に伴う社会的変化が影響を及ぼした可能性があるという(関連記事「川崎病の患者数が過去最高を記録」「解説:今後も川崎病患者の増加傾向は続く」)。