歯の温存より積極的な抜歯が顎骨壊死の予防に
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長崎大学歯学部口腔保健学准教授の五月女さき子氏らの研究グループは、ビスホスホネート(BP)製剤や抗RANKLモノクローナル抗体デノスマブなどの骨修飾薬(BMA)を投与されているがん患者を対象に、薬物関連顎骨壊死(MRONJ)発症の危険因子とされる抜歯とMRONJとの関連を検討。その結果、抜歯を避けることが一般的なMRONJの予防治療において、むしろ抜歯を避けると顎骨壊死の発症率を有意に上昇させる、とSci Rep(2021; 11: 17226)に発表した。これまで推奨されてきた定説を180°転換させる報告で、同氏は「早期に積極的に抜歯をした方が顎骨壊死の発症を予防できる」と結論している。