臨床研究医の「研究公正」にメス
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研究活動を行う際に守るべき倫理および規範の基本概念である「研究公正」に対する研究者の関心や教育の機会、研究活動の実状については、これまで明確にされておらず漠としていた。兵庫医科大学臨床疫学講座教授の森本剛氏らは、全国の臨床研究医1,100例を対象に研究公正に関する大規模横断研究を実施。その結果、①多くの医師は研究公正に関する教育を受動的にしか受けていない②普段の研究活動において研究公正を意識している医師は半数程度③オーサーシップや研究組織の透明性などへの意識は低い④研究公正に関する学習が受動的であると不適切な研究活動につながりやすい―といった実態が明らかになったと、BMJ Open(2021; 11: e052351)に発表した。