デノスマブ、CKD患者に意外な効果

 骨粗鬆症治療薬は、有害事象への懸念から慢性腎臓病(CKD)患者には慎重投与とされる薬剤が多く、CKD患者に対する有効性のエビデンスは十分に蓄積されていなかった。しかし最近、抗RANKL抗体デノスマブが骨折予防効果だけでなく、腎保護や血管石灰化抑制効果なども併せ持つことを示唆する報告がなされている。第23回日本骨粗鬆症学会/第39回日本骨代謝学会(10月8~10日、ウェブ開催)で、昭和大学腎臓内科学部門の井芹健氏は「デノスマブの使用がCKD患者に意外な効果をもたらし、予後改善につながる可能性がある」と述べた。