骨粗鬆症のマーカー、血清25(OH)Dに注目

 ビタミンDの欠乏と骨粗鬆症発症リスクとの関連は広く知られている。また、ビタミンDは生体内で主に25-ヒドロキシビタミンD〔25(OH)D〕に代謝されることから、血清25(OH)D値はビタミンD不足症あるいは欠乏症の指標とされており、骨代謝マーカーとしての血清25(OH)Dへの注目が高まっている。一方で、骨粗鬆症診療における血清25(OH)D値測定の有用性についてはまだ十分な報告がない。そうした中、東京大学病院22世紀医療センターロコモ予防学講座特任教授の吉村典子氏は、骨粗鬆症検診における血清25(OH)D値測定の有効性について検討。第23回日本骨粗鬆症学会/第39回日本骨代謝学会(10月8~11日、ウェブ開催)で報告した。