がん10年生存率、上昇も臨床的意義乏しい

 国立がん研究センターの「施設をベースとしたがん登録情報の収集から活用・情報発信までの効果と効率の最大化モデル構築のための研究」研究班(以下、研究班)は、全国がんセンター協議会(全がん協)加盟32施設における部位別5年生存率、10年生存率を集計し公表している。11月10日に更新された最新の集計結果によると、全がんの10年相対生存率は前回調査より上昇した。しかし生存率が低下した部位もあり、臨床的意義は示されなかった(関連記事「最新がん生存率、5年68.6%、10年58.3%」)。