コロナワクチンの直接比較、モデルナ製に軍配

 米・Harvard T.H. Chan School of Public HealthのBarbra A. Dickerman氏らは、同国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)アルファ株の流行期間にファイザー製ワクチン トジナメランまたはモデルナ製ワクチン(mRNA-1273)を接種した者の電子医療記録を用い、両ワクチンの有効性を直接比較。その結果、mRNA-1273群はトジナメラン群に比べて1回目接種後24週時点のSARS-CoV-2感染、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症、COVID-19による入院、集中治療室(ICU)入室、死亡のリスクが低かったとN Engl J Med2021年12月1日オンライン版)に発表した。また、症例数が少ないため推定精度は低いものの、デルタ株の流行期間においてもmRNA-1273群で感染リスクが低かったという。