世界初&日本発、肺がん新ドライバー遺伝子を発見

 ドライバー遺伝子の同定は、がん治療の発展において極めて重要である。特に肺がんでは、これまでに複数のドライバー遺伝子が発見されており、分子標的薬による個別化医療が劇的に進歩した。そうした中、肺がんを対象にした遺伝子スクリーニングプロジェクトLC-SCRUM-Asiaにおいて、新たなドライバー遺伝子であるCLIP1-LTK融合遺伝子が発見された。第62回日本肺癌学会(11月26~28日、ウェブ併催)ではこの画期的発見について特別報告のセッションが設けられ、国立がん研究センター東病院呼吸器内科医長の松本慎吾氏が発表した。同研究の成果は、Nature(2021年11月24日オンライン版)に掲載された。