アメフト選手のALS有病率は一般人口の4倍

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は不可逆的な神経変性疾患であり、ALSに関連する危険因子として、コンタクトスポーツなどに伴う反復性頭部衝撃(RHI)や外傷性脳損傷(TBI)などが指摘されている。米・Boston University's Chronic Traumatic Encephalopathy(CTE) CenterのDaniel H. Daneshvar氏らが米国プロアメリカンフットボールリーグ(National Football League;NFL)の選手を対象に調査したところ、ALSの有病率および死亡率は同国一般男性の約4倍であり、ALSを発症した選手は非ALS選手よりもNFLでの現役期間が長く、NFLでのプレー期間とALS発症の関連性が示唆されたことをJAMA Net Open(2021年12月15日オンライン版)にて報告した。