がん骨転移で重症感染による死亡リスク倍増

 デンマークの人口に基づくコホート研究で、がんの骨転移(BM)を来した患者は肺炎や敗血症などの重症感染症のリスクが高く、これらを発症すると、死亡リスクが発症前の2倍以上に上昇する可能性が示された。同国・Aarhus University HospitalのThomas J. Hjelholt氏らが、1994~2013年にBMと診断された成人の固形がん患者2万3,336例を最大10年間追跡した調査の結果をBMJ Open2021; 11: e049831)に発表した。感染リスクは、BM診断後1カ月間はそれ以降よりも高いことが示された。