接種勧奨再開のHPVワクチン、次の課題は?

 日本国内では、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種対象は2価および4価ワクチンである。予防接種推進専門協議会委員長で国立がん研究センター中央病院感染症部長の岩田敏氏は第59回日本癌治療学会(10月21~23日、ウェブ併催)で、海外ではより効果の高い9価ワクチンが普及しており、男性への接種を推進する国が増えていると指摘。国内でも9価ワクチンの定期接種化に加え、男性への接種や接種回数低減の必要性を訴えた。