キムリア、第Ⅲ相BELINDAで有効性示せず

 再発または難治性アグレッシブB細胞性非ホジキンリンパ腫(B-NHL)の二次治療における標準治療は、まずプラチナ製剤ベースの化学療法を行い、奏効例ではその後に自己造血細胞移植を施行する。しかし、一次治療中または治療後12カ月以内に増悪が認められた例の予後は不良である。米・University of ChicagoのMichael Bishop氏は、再発または難治性アグレッシブB-NHL患者を対象に、二次治療としてCD19を標的とするキメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法製品チサゲンレクルユーセル(商品名キムリア)の有効性と安全性を標準治療と比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験BELINDAの結果を第63回米国血液学会(12月11~14日、ウェブ併催)で発表。チサゲンレクルユーセルによるCAR-T療法のベネフィットは認められなかったと報告した。