SGLT2阻害薬で糖尿病の心血管死33%低減

 SGLT2阻害薬は、心血管系の危険因子に焦点を当てた大規模ランダム化比較試験(RCT)により心保護作用を有することが相次いで報告されている。米・Southern Illinois University School of MedicineのMukul Bhattarai氏らは、SGLT2阻害薬の心血管疾患への有効性を評価するため、さまざまな背景を有する心血管疾患の高リスクの糖尿病患者を対象に、質の高い大規模RCT 10件のメタ解析を実施。その結果、SGLT2阻害薬群ではプラセボ群に比べ心血管死や心不全による入院が33%低減されたと、JAMA New Open2022; 5: e2142078)に発表した。サブ解析では、65歳以上の高齢者に比べ65歳未満でリスク低減効果が高いことも示された。