難聴+視力障害で全死亡リスク40%上昇

 シンガポール・National University of SingaporeのBenjamin K.J.Tan氏らは、難聴や視力障害と死亡リスクとの関連を調べるため、約120万例が参加した26件の観察研究のシステマチックレビューおよびメタ解析を実施。その結果、聴覚と視力障害が併存する「二重感覚喪失」があると全死亡リスクが40%、心血管死亡リスクが86%上昇することが分かったと、JAMA Otolaryngol Head Neck Surg2021年12月30日オンライン版)に発表した。難聴のある患者、特に視力障害が併存している場合には、プライマリケアで定期的にフォローアップし、健康状態を評価する必要があるとしている。