がん免疫療法、皮膚有害事象が死亡率と関連

 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、がん治療に革新的な進歩をもたらしたが、3分の1を超える患者で免疫関連有害事象(irAE)が発現し、特に皮膚関連のirAE(cirAE)が頻発(発現率20~40%)することが問題となっている。米・Massachusetts General HospitalのKimberly Tang氏らは、ICI投与開始後にcirAEが発現した患者群と発現しなかった対照群(各7,008例)を対象にした後ろ向きコホート研究でcirAE発現と死亡率の関連を検討。その結果、ICI投与開始後6カ月時点の解析で、cirAEの発現が死亡率に強く関連することが示されたとJAMA Dermatol2022年1月12日オンライン版)に発表した。