RA治療、抗菌薬併用ならこのJAK阻害薬を

 関節リウマチ(RA)治療に用いるJAK阻害薬として、日本で保険適用されているものは5剤(トファシチニブ、バリシチニブ、ペフィシチニブ、ウパダシチニブ、フィルゴチニブ)あるが、適切な使い分けに苦慮するケースも少なくない。鎌ヶ谷総合病院(千葉県)副院長で整形外科主任部長の望月猛氏は、上記5剤のうちバリシチニブの有効性について検討。抗菌薬の併用が可能であり、JAK1/2を阻害し貧血や関節破壊を抑制できるなどの利点があることを第36回日本臨床リウマチ学会(2021年、12月18~19日)で示した(関連記事「過去の使用薬に縛られないJAK阻害薬を紹介」、「高齢者、腎機能障害例にはこのJAK阻害薬を」)。