胎児発育不全の治療、PDE5阻害薬に期待

 肺動脈性肺高血圧症、前立腺肥大症に伴う排尿障害、勃起障害(ED)に適応を有するホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬タダラフィルについて、妊娠合併症である胎児発育不全(FGR)への有効性に関する研究が進められている。第41回日本妊娠高血圧学会(JSSHP 2021、2021年12月24〜25日、ウェブ併催)で講演した三重大学産科婦人科学教室の真木晋太郎氏は、現在進行中の臨床試験の経過を報告。「これまでの研究から、タダラフィルは胎盤機能不全への有効性が期待される」と述べた。(関連記事:「妊娠高血圧腎症、早発/遅発型の区別を」