コロナワクチン2回接種後、5割超にノセボ効果

 米・Beth Israel Deaconess Medical Center/Harvard Medical SchoolのJulia W. Haas氏らは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンのランダム化比較試験(RCT)12件・4万5,380例を対象にシステマチックレビューとメタ解析を行い、副反応を心配する被検者の心理的不安に由来するノセボ効果について検討。その結果、プラセボ接種群における全身性副反応の発現率は1回目接種後で35%、2回目接種後で32%に上り、ワクチン接種群との比較から1回目接種後では全身性副反応の76%、2回目接種後では同52%がノセボ効果に相当することが示されたとJAMA Netw Open2022; 5: e2143955)に発表した。今回の結果を受け、「ノセボ効果についても情報開示と教育を行うことが有用である」としている。