L-アルギニンで勃起障害の2割が改善

 勃起障害(ED)は、40歳以上の男性の3人に1人が該当するとされる。治療薬としては、シルディナフィルをはじめとしたホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬が主流だが、禁忌や価格などの問題があり、世の男性を完全に救う手段とはなっていない。L-アルギニンはアミノ酸の一種で、疲労回復や血管拡張、血流改善作用があるとされ、EDへの効果が期待されている。イタリア・Università Federico Ⅱ di NapoliのD. Menafra氏らは、軽症~重症の血管性ED患者を対象に高用量L-アルギニンの効果をプラセボと比較したランダム化比較試験の結果をJ Endocrinol Invest2022年1月1日オンライン版)に発表。L-アルギニンの投与後に20%が非EDへと改善したと報告した。