がん放射線療法、照射時間帯で副作用に差

 生体には体内時計が存在し、種々の生体リズムを制御している。薬物動態や薬力学(PK/PD)にも日内リズムが影響を及ぼすことが知られており、服薬などのタイミングを生体の日内変動リズムに合わせて行う"時間治療(クロノセラピー)"が注目されている。筑波大学腎泌尿器外科准教授の根来宏光氏は、第42回日本臨床薬理学会(2021年12月9~11日、ウェブ併催)で講演。前立腺がん患者に対する放射線療法の照射時間帯の違いにより、副作用の出現頻度が異なるとする研究結果を報告した。