"気象感受性"の慢性疼痛患者は2.3~11%

 気温や気圧などの気象は、慢性疼痛患者の疼痛の重症度に関連することが複数の研究で示され、気象関連痛(天気痛)として注目されている。しかし、そのほとんどは集団レベルで検討されており、個人の気象感受性の有無や程度が考慮されていなかった。そこで、英・University of ManchesterのBelay B. Yimer氏らは、英国の慢性疼痛患者を対象に、スマートフォンのアプリを用いた追跡調査の研究データを基に、毎日の疼痛の重症度と気温、気圧、湿度、風速との関連について検討。これらの気象パラメータと関連した疼痛の悪化が認められた患者の割合は2.3~11%で、一部のサブグループにおいてのみ気象感受性が認められたとする解析結果をPain Rep2022; 7: e963)に報告した(関連記事「天気痛には抗めまい薬の予防投与を!」)