コロナ後遺症で浮き彫り、6割が復職に問題

 オランダの前向き多施設コホート研究で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集中治療室(ICU)治療後1年が経過しても、身体症状(74.3%)、精神症状(26.2%)、認知症状(16.2%)が高率に見られることが示された。COVID-19患者では復職に問題を抱えている例が6割近くおり、他の疾患例より多いという課題も浮き彫りになった。同国・Radboud University Medical CenterのHidde Heesakkers氏らが、2020年3~7月にICUに入室したCOVID-19の生存者が対象の質問票調査に回答した246例の解析結果を、JAMA2022年1月24日オンライン版)に発表した。(関連記事「急増するコロナ後遺症の実態」)