精神科のポリファーマシー問題に必要な対策

 複数の薬物を同時に服用すると、薬剤の相互作用により効果が減弱・増強したり、有害事象が発生したりする。こうした薬物相互作用は多剤併用が日常的に行われている精神科で時に問題になる。熊本大学大学院生命科学研究部薬物治療設計学講座教授の猿渡淳二氏は、第42回日本臨床薬理学会(2021年12月9~11日、ウェブ併催)で、精神科におけるポリファーマシーに伴う薬物相互作用や有害事象リスクの上昇の問題などについて解説。こうした問題を避けるために、薬剤師には情報を臨床医に積極的に伝えるなどの取り組みも求められると述べた。