高K血症に新規吸着薬が単剤で有効

 慢性腎臓病(CKD)に合併する高カリウム(K)血症にはK吸着薬が用いられるが、有効性に関するデータは限られ、高ナトリウム(Na)血症や低カリウム血症などのリスク増加の可能性も指摘されている。米・Montefiore Medical CenterのKatherine E.Di Palo氏らは、新規K吸着薬であるpatiromerの臨床的有用性を検討するため、急性の高K血症患者を対象とした後ろ向きのコホート研究を実施。その結果、patiromerは単剤投与で血清カリウム値の迅速かつ有意な低下に加え、低カリウム血症の発生率も低頻度だったと、JAMA Netw Open2022年1月26日オンライン版)に発表した。