ADプレクリニカルの治験コホートを構築

 アルツハイマー型認知症(AD)治療では、これまで多くの治療薬候補が途中で開発中止に追い込まれ、新たな対策が待ち望まれている。東京大学大学院脳神経医学専攻教授/東京大学病院早期・探索開発推進室室⾧の岩坪威氏および同推進室特任講師の新美芳樹氏は、ADの早期・無症候段階に当たるプレクリニカル期ADの診断と治験に即応可能なコホートの構築を目指す、Japanese Trial Ready Cohort for preclinical and prodromal AD(J-TRC)研究の現状と展望を、2月3日に開催したオンライン記者発表会で報告した。