体重が最も増加する抗HIV療法とは

 近年、HIV感染症患者への抗レトロウイルス療法(ART)に伴う体重の増加が複数報告されているが、アジア人のデータは少ない。国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターの安藤尚克氏は、ART開始後の体重増加と抗HIV薬との関連について検討した結果を第35回日本エイズ学会(2021年11月21~23日、ウェブ併催)で発表。「ART開始後5年にわたり体重の増加が見られ、キードラッグではドルテグラビル(DTG)またはダルナビル(DRV)、バックボーンドラッグではテノホビルアラフェナミド(TAF)/エムトリシタビン(FTC)、組み合わせとしてはDTG+TAF/FTCで体重増加幅が最も大きかった」と報告した。