学生競技者は一般学生よりコロナ陽性率低い

 2月4日、第24回冬季五輪北京大会が開幕した。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新たな変異株オミクロン株が猛威を振るう中、厳格な感染対策が講じられているといわれるが、競技会場や選手村での感染拡大も懸念されている。また、金メダル候補だった選手が相次いでコロナ陽性により欠場するなどの影響も出ている。そうした中、米・スタンフォード大学のEmily A. Schultz氏らは、全米大学体育協会(NCAA)に参加する12大学の学生アスリートおよび一般学生が対象の横断研究で、SARS-CoV-2検査のデータ(それぞれ約55万件と約350件)を解析。その結果、学生アスリートにおける検査陽性率は多くの大学で一般学生を下回っていたとの結果を、JAMA Netw Open(2022; 5: e2147805 )に発表した。同氏らは「コロナ下でも、学生競技は安全に開催できる可能性が示唆された」としている。