上部尿路上皮がん、術前GC療法が著効

 上部尿路上皮がんは頻度が低いものの、予後不良である。術前補助化学療法の有効性については膀胱の浸潤性尿路上皮がんでは示されているが、上部尿路上皮がんでは明らかでない。米・Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのWesley Yip氏は、高リスク上部尿路上皮がんに対する術前補助化学療法としてのゲムシタビン+シスプラチン(GC)療法の有効性と安全性を検証した多施設共同前向き単群第Ⅱ相試験の最終解析の結果から、良好な病理学的奏効が示されたことを米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム(ASCO-GU 2022、2月17~19日、ウェブ併催)で報告した。