軽度貧血でもCKD合併で心血管疾患死2倍

 慢性腎臓病(CKD)は心血管疾患(CVD)の危険因子として知られる。CKDの重要な合併症の1つに貧血があり、CKD患者の腎機能低下の進行やQOLの低下、生命予後の悪化と関連しているとされる。慶應義塾大学衛生学公衆衛生学教室教授の岡村智教氏、久保浩太氏らを含むNIPPON DATA90研究グループは、軽度の貧血であってもCKDに合併すると非CKDかつ非貧血例に比べ、CVDによる死亡リスクが2倍以上になるとの研究結果を、第32回日本疫学会(1月26~28日、ウェブ開催)で報告した。