腹腔鏡下幽門側胃切除術GL変更促す結果、5年RFSで非劣性

 胃がんに対する腹腔鏡下幽門速胃切除術は1991年に日本で開発され、早期胃がんに対しては標準療法として推奨されている一方、進行胃がんに関するエビデンスは十分ではなかった。国内第Ⅱ/Ⅲ相ランダム化比較試験(RCT)JLSSG0901では、進行胃がんに対する腹腔鏡下幽門側胃切除術の安全性と根治性を国際的標準治療である開腹手術を対照に比較。第94回日本胃癌学会(3月2〜4日、ウェブ併催)で大分大学消化器・小児外科講座准教授の衛藤剛氏らは、同試験の主要評価項目である5年無再発生存(RFS)の成績を初めて報告。腹腔鏡下幽門側胃切除術の開腹手術に対する非劣性が証明されたことを明らかにした。