オミクロン流行期、国内小児患者の特徴判明

 日本小児科学会は、日本国内で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した15歳以下の小児患者約5,100例について解析した結果をCOVID-19レジストリ調査の中間報告(第3報)としてまとめ、3月7日に公表した。オミクロン株流行期における小児COVID-19患者の臨床症状や重症度、従来株や他の変異株による感染例との違いなどを報告した。小児COVID-19患者では重症化傾向は確認されなかった一方で、発熱、痙攣、咽頭痛、悪心・嘔吐などの頻度が、SARS-CoV-2流行初期やデルタ株流行期より増加しており、同学会では「今後、オミクロン株のさらなる流行拡大による小児COVID-19患者の絶対数の急激な増加が、臨床症状や重症度に与える影響を引き続き注視していく必要がある」としている。