透析予防、次の標的は腎症1期、2期

 日本慢性疾患重症化予防学会(JMAP)は、糖尿病性腎症の進展に歯止めをかけ透析移行例を減らすための活動を地域で続けてきた。特に、5年以内の透析導入が予測される例における介入では相当の成果を上げつつある(関連記事「JMAP方式で透析移行例が大幅減少」)。次の問題は腎症1期、2期への対応だ。この膨大な患者群の進展を止めることは、糖尿病専門外来だけでは到底不可能。第8回の同学会(2月13日ウェブ開催)において代表理事の平井愛山氏は「地域のかかりつけ医と調剤薬局を巻き込んだ新しい取り組みが必要だ」と述べた。