「マスク関連ドライアイ」の発症原因を究明

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により、多くの人がマスクを常時着用するようになったことで、マスク着用を原因とするドライアイ(Mask Associated Dry Eye;MADE)が増加しているとの報告がある。しかし、その発生メカニズムは十分解明されていない。そこで、東邦大学医療センター大森病院眼科の糸川貴之氏は、マスク着用と、ドライアイの評価に用いられる眼表面温度や結膜血流との関連性を検討。マスク着用時に漏出する呼気が眼表面に影響を及ぼし、MADEの発生に関与していることを角膜カンファランス2022(2月10~12日、ウェブ併催)で発表した。