HPVワクチン有害事象の多くは"紛れ込み"

 金沢医科大学産科婦人科学講師の柴田健雄氏は「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後の副反応疑い症状の多くは接種との因果関係は証明されておらず、多種多様な症状が偶然にHPVワクチン接種後に見られた"紛れ込み"の可能性が高い」と第34回日本性感染症学会(2021年11月27〜28日、ウェブ開催)で発表。「HPV感染予防にはワクチン接種が非常に有効なため、定期接種対象者だけでなく未接種者へのキャッチアップ接種が必要」と述べた。