超早産児の生存・成育限界は?

 日本の新生児死亡率は、先進国の中で最も低い水準にある。大阪府立病院機構大阪母子医療センター新生児科副部長の平野慎也氏は、新生児臨床研究ネットワーク(NRNJ)のデータベースを用いて在胎22~28週の早産児の短期および長期予後を後ろ向きに検討し、結果を日本周産期・新生児医学会の第40回周産期学シンポジウム(1月14〜15日)で発表。在胎22週児の死亡率は低下傾向にあり、生存限界は今後も改善の余地が見込まれる。神経発達を考慮した成育限界については「現時点では27〜28週辺りにあるのではないか」と述べた。