"自律的"インスリン投与デバイスを開発

 インスリン療法は糖尿病治療の根幹を成すが、患者や介護者の負担は重くQOLを損ない、低血糖などの重篤な副作用リスクもある。これらの問題を克服するため、名古屋大学環境医学研究所教授の菅波孝祥氏は、東京医科歯科大学生体材料工学研究所准教授の松元亮氏らとともに、電源やモーターなどの装置が不要で低血糖リスクが低く、安価な自律的インスリン投与デバイス(スマートインスリンデバイス)を開発。その特徴や臨床応用へ向けた研究状況を第56回糖尿病学の進歩(2月25~26日)で報告した。