統合失調症の発症過程にAGEsが関連か

 老化を進める原因物質として注目されている終末糖化産物(Advanced glycation end-products;AGEs)は、糖尿病などさまざまな疾患に関与することが知られている。東京都医学総合研究所社会健康医学研究センター心の健康ユニットの宮下光弘氏の研究グループは、心の中を読み取られる、他人には聞こえない声を聞いたことがあるなどの精神病様症状体験(Psychotic Like Experiences;PLEs)が持続した思春期児童でAGEsの蓄積が認められたと、第16回日本統合失調症学会(3月20~21日)で報告。「統合失調症の発症プロセスにAGEsが関与することが示唆された」と述べた。