再生医療の「財政的リスク」を試算

 一部の再生医療について、安全性や有効性が十分に検証されずに自由診療として提供する事例が問題視されている。日本における再生医療とその規制に着目した研究を行っている静岡社会健康医学大学院大学講師の八田太一氏をはじめとする大阪大学感染症総合教育研究拠点大阪大学社会技術共創研究センター、京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門、京都大学高等研究員ヒト生物学高等研究拠点、国立がん研究センター研究支援センター/生命倫理部の研究グループは、日本の自由診療で提供される再生医療に対する還付金の総額を試算。リスクは再生医療を提供する医師・医療機関と患者間の私的なものにとどまらないと警鐘を鳴らした。研究の詳細はStem Cell Reports(2022年4月21日オンライン版)に発表された。