鼻腔粘膜細胞シート、ピボタル試験が進行中

 治療選択肢が限られている慢性中耳炎症性疾患に対し、鼓室形成術と鼻腔粘膜細胞シート併用の有効性と安全性を検討する医師主導のピボタル試験が進行中である。東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室講師の森野常太郎氏は第21回日本再生医療学会(3月17〜19日)で、同シートを用いた中耳粘膜再生医療について解説。これまでの臨床研究で15例に実施し、有効性および安全性を確認しているという。培養細胞をヒトの中耳へ移植する中耳粘膜再生医療は世界初の試み。