創部への陰圧閉鎖療法、早期離床に有用

 陰圧閉鎖療法は、創部を専用の被覆材で覆い陰圧に保つことで滲出液の排出と肉芽の増殖を促すものである。山口大学形成外科准教授の髙須啓之氏は、下肢皮弁採取部の創管理方法として局所陰圧閉鎖療法の有用性を検討。上皮化完了までの日数に関して、ハイドロコロイドドレッシング材を貼付し副子固定を行う従来法との差は認められなかったものの、術後離床日までの日数は陰圧閉鎖療法群で有意に短く、陰圧閉鎖装置による早期離床が全身性合併症を低減させる可能性が示唆されたと、第65回日本形成外科学会(4月20~22日)で報告した。