糖尿病黄斑浮腫患者の失明危機に警鐘
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超高齢社会を迎えた日本では、過去30年間に糖尿病患者の平均死亡時年齢が男性で8.3年、女性で10.2年延伸している(日本糖尿病学会誌2016; 59: 667-684)。この点を踏まえ、神戸大学眼科学教室講師の楠原仙太郎氏は、第126回日本眼科学会(4月14〜17日)で「従来のように糖尿病黄斑浮腫(DME)例に視力低下が見られてから治療を開始する対応では、患者が天寿を全うする前に視力が低下し、失明に至る可能性もある」と指摘。DME患者が生涯にわたり良好な視力を維持するためには「より早期から患者ごとに継続可能な治療法を探索することが肝要である」と、新たなDME治療戦略の必要性を訴えた。