学会が行うキャリア支援の中身とは?

 日本形成外科学会は、会員のワークライフバランス改善とキャリア形成支援を目指し「キャリア支援委員会」を設けている。第65回学術集会(4月20〜22日)でも、委員会企画シンポジウム「Life Work Balance 現在過去未来」が開催された。このシンポジウムから委員長の田中里佳氏(順天堂大学大学院再生医学・形成外科学教授)の講演を紹介する。同氏によると、日本形成外科学会専門医新規取得者の男女比はほぼ均等になってきたが、指導医取得につながる「分野指導医を2個以上有する」会員は男性が83%を占め、明らかな格差が存在した。専門医取得後のキャリア形成支援が、委員会の大きな課題だという(関連記事「どうつくる? 女性形成外科医のキャリア」「1秒でも早く帰宅するための5箇条」)。