低血糖はCGMと治療薬適正化で予防を

 高齢糖尿病患者では、重症低血糖を発症すると転倒・骨折、認知症、心血管疾患のリスクが上昇するなどの課題がある。徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センターセンター長の松久宗英氏は、高齢糖尿病患者の低血糖における重症化の病態、対策について第65回日本糖尿病学会(5月12~14日)で講演。「高齢糖尿病患者では、加齢に伴う腎機能、認知機能の低下、インスリン・SU薬の使用などにより低血糖が重症化すると、健康寿命・寿命の短縮につながるため、持続グルコースモニター(CGM)と治療薬の適正化により低血糖を予防することが重要だ」と述べた。