ランダム化比較試験の「未完率」は?

 エビデンスレベルの高い臨床研究であるランダム化比較試験(RCT)。対象の登録に始まり、解析に十分なデータの収集、そして最終的に論文化に至る。では、RCTとして承認を得ながらも数々のハードルを超えられず、いわば「未完」に終わった試験はどれくらいの割合を占めるのかー。スイス・University of BaselのBenjamin Speich氏らはRCTの未完率を調査し、結果をPLoS Med2022; 19: e1003980)に報告した。