コロナ臓器障害にアミロイド形成が関与?

 スウェーデン・Linköping UniversityのSofie NyströmとPer Hammarströmの両氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とアミロイド関連疾患に見られる症状の共通性に着目し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)スパイク蛋白質のアミロイド形成性をin vitroで検討。その結果、SARS-CoV-2スパイク蛋白質にアミロイド形成性を示す7種類の配列を同定し、スパイク蛋白質の誤った折り畳み(ミスフォールディング)によるアミロイド形成がCOVID-19および後遺症であるLong COVIDにおける多様な症状の出現に関与することが示唆されたとJ Am Chem Soc2022; 144: 8945-8950)に発表した。