性分化疾患は胎児超音波検査で早期発見を

 周産期の性分化疾患や精巣捻転には、社会的性決定および妊孕性の低下予防などの観点から、児の出生直後より対応する必要があり、早期発見には胎児超音波検査が鍵となる。東京都立小児総合医療センター泌尿器科部長兼臓器移植科部長の佐藤裕之氏は、「性分化疾患および精巣捻転例の周産期管理に当たっては、胎児超音波検査を着実に行って先天性疾患を鑑別し、出生前から診療方針を固めておくことが重要である」と第59回日本小児外科学会(5月19~21日)で発表した。