接種〜感染の期間が長いほど交叉免疫が高まる
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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する免疫プロファイルは、ワクチン接種とさまざまな系統/変異株による感染の組み合わせによりさまざまであり、特に多数のスパイク変異を持ち従来株と比べ感染力と免疫回避能が強いとされるオミクロン系統の出現によって、特定の集団における防御免疫はますます多様化している。国立感染症研究所は5月18日、mRNAワクチンを2回接種した後にアルファ系統またはデルタ系統のSARS-CoV-2に感染(ブレークスルー感染)した人は、ワクチンを2回接種し感染していない人に比べ、オミクロン系統に対し高い血清中和抗体価を有すること、ワクチン接種からブレークスルー感染までの期間が長いほどオミクロン系統を含むSARS-CoV-2変異株に対する血清中和抗体価が高く誘導されることが示されたとの研究成果を公式サイトで紹介した。詳細はMed (2022; 3: 249-261. e4.)に掲載されている。