骨粗鬆症の続発性骨折予防に骨形成促進薬

 北海道大学大学院整形外科学教室准教授の高畑雅彦氏は、脆弱性骨折を起こした骨粗鬆症患者に対する適切な治療薬選択について第95回日本整形外科学会(5月19~22日)で解説した。現在、骨粗鬆症治療薬として用いられているビスホスホネート製剤などの骨吸収抑制薬、副甲状腺ホルモン(PTH)製剤などの骨形成促進薬、活性型ビタミンD3薬やカルシウム薬などのカルシウム吸収補助薬の中でも、「連鎖的に生じる脆弱性骨折を防ぐには、骨量増加効果に優れた骨形成促進薬の選択が望ましい」との考えを示した。