抗体併用療法、オミ新系統でも中和活性保持

 現在、感染力の強い新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のオミクロン株BA.2が世界的に流行の主体となる一方で、アフリカでは新系統のBA.4およびBA.5(BA.4/5)の新規感染報告が急増している。BA.4/5はスパイク蛋白質のアミノ酸配列が同一で、BA.2から進化したとみられ世界的な流行拡大が懸念されている。アストラゼネカは長時間作用型抗体カクテル療法tixagevimab+cilgavimab(商品名Evusheld、以下、AZD7442)について、英・オックスフォード大学の研究チームがBA.4/5を対象に偽型ウイルス非臨床試験で検討した結果、中和活性の保持が示されたと公式サイトで発表した。試験結果はbioRxiv(2022年5月21日オンライン版)に掲載されている。