引きこもりに特徴的な血液マーカーを発見

 国内で引きこもり状態にある人(以下、引きこもり者)は110万人以上いると推定される。海外でも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大に伴い急増しており、社会現象となっている「Hikikomori」への対策が喫緊の課題となっている。九州大学病院検査部の瀬戸山大樹氏らは、引きこもり者の血液中の代謝物や脂質を測定し、引きこもり者に特徴的な血液バイオマーカーを発見。さらに、血液データと臨床データを基に機械学習アルゴリズムを作成し、高い精度でひきこもり者を識別するとともに、重症化予測が可能になったとの研究結果をDialogues Clin Neurosci2022年6月1日オンライン版)に発表した。